独自性と共感力

独自性がある人というのは他人の目を気にしない悪く言えば融通が利かなく頑固。反対に共感力があるというのは裏を返せば、自分の意見が無い(もしくは薄い)人に流されやすいという事だと思う。異論はあるだろうけど。

どっちがいい悪いではなく、こればかりは自分が快か不快かで取捨選択するものだと思う。別の言い方に直せば、考え方が肌に合うか合わないか。ここ十年『共感』がもてはやされてきたせいか、最近は反動として個性があるような人が目立ってきている気がする。自分のまわりだけかもしれないけど。

自分の場合は多分どちらかというと独自性があるタイプだろう。人と同じ型にはまるのは苦手だ。どちらかというと「これこれこういう考えがある」と提示したり「こういうことをしたい」、「自分はこう思う」と主張したりする方だ。小学生の頃とかは引っ込み思案で意見はあるんだけど周りの顔色を伺って、結局何も言えなくてフラストレーションばっか溜めてる子でしたけどね。人間は変わるもんです。

とはいうものの、『多少』は空気をよむことは出来る。バランスとして7:3くらいの割合かな? でも他の人に言わせれば全然読めてないらしいので断言はできない。俯瞰的に見たり統計が必要なのだろうけど、一個人対して、私個人が空気読めるか読めないかという事にリソースを割くバカは多分いないと思うので、気になる人は同人イベントかなんかに参加している私に実際話しかけてみて、軽く雑談してから判断するのがオススメかと思います。

私個人としては、男性女性問わず、自分の意見なり価値観なりを持っている人が好きかな? でも、他人をバカにしたり否定してまで主張するのは苦手だったりします。結局はバランス感覚なんでしょう。どちらも程よく持っていないと、ちょっと息苦しい。

意見を言わない人や自己評価が低い人と話すのも嫌いじゃないです。沈黙も多いけど、色々と気を使ってくれたりするのがわかっていいですよね。不思議とそういう人が醸し出す沈黙って、なぜか辛くないんです私にとっては。逆にそういう人と会うと、どんなことを考えてるんだろうと、少ない言葉から色々な感情を掘り起こす化石発掘みたいな感じがして、とても楽しいです。そういう人の言葉って私のような出血大セールしているような言葉に比べたら、単価が高いですからね。

案外流されているように見えている人でも、自分の意見はちゃんと持っているモノです。完全にゼロという事は有り得ない。逆に頑固な人も、他人に心を開かないわけでは無い。結局ハードルが高いか低いかの違いで。病気で感情のコントロールが出来なくなってるとか、様々な理由で脳に障害を負ってしまったという事が無ければ。ケースバイケースで個々に適切な対応をすれば、割かしどうにかなっちゃうと思うんだ。コミュニケーションってバランス感覚とか距離の詰め方だと思う。

たまには、知らない場所で縁もゆかりもない人とあって意味も無く話してみたいな。一度きりの出会いと別れみたいな感じで、こういう方が後腐れも無く、楽しく話せそうと思うのは私だけでしょうか? 

ただ、そうやっても、やっぱり私の周りに現れてくるのは、一癖も二癖もあるような濃い奴ばっかりなんだろうな……とも思ったり。なぜか私のまわりの人間ってキャラ被りが無いんですよね(笑)

類は友を呼ぶって奴でしょうか。