友達の話

数日前にメールが来て、久しぶりに大学の同期と再会した。卒業後同期と交流を殆んどとらなくなった自分に、そういった類の連絡が来るとは思っていなかったし。正直マルチまがいのセミナーや宗教のお誘いが関の山だと思っていた(笑)。

大学を卒業してから、友達というものがめっきりいなくなった。理由は就職、結婚と様々だが、学生時代が終わると『友達』という括りで付き合える人がめっきり減ってしまうのは事実だと思う。

ある意味大人になるってのは『友達』が減って、『知り合い』が増えるという事だと思う。

久しぶりに会った友達は、顔つきが幾分しゃっきりした感じがしたが、それ以外は昔のままだった。何時間でも話せるくらい、いろいろ話したいことがあったけど、一緒に食事をするくらいじゃ全然足りなかった。

一緒に飯を喰いながら、昔の話から他の同期が何をやっているかなど、大まかに知ることが出来た。何人かは結婚し、何人かはいいところに勤めているらしい。とても幸せな事だと思う。自分は普通の生活より、自分の好きな事をやる自由を選んでしまったから、そういう生活は手に入れるのは難しいだろう。それぞれが、その場所にたどり着くまでは、表には出さない苦労や努力がある(ごくまれに例外もあるけど)。

生の言葉というのは人生の重みを感じることが出来る。たとえ、人生でコケたニートやらフリーターでもやっぱり、生きている限りは何かを考えながら行動しているわけだし、昔の自分と地続き繋がっている。そういう意味で自分が、ちゃんとした人生を送れているのかを自戒を込めて振り返ることが少しは出来たと思う。

でも人生何処で転ぶかわからない。同じ能力でも、ちょっとの能力差が後々大きな差になることもあれば、何もしなくても、幸運が舞い込んできたりもする。まだ自分の人生は不確定要素の方が多いけど、それでも自分らしく生きるしかないのだろう。

ただ、それでも少しは、友人たちが努力して勝ち取ったであろう幸せに、嫉妬や焦燥感も覚えてしまった。いい意味で刺激になったと思う。モチベーションが上がってきた。