やりやすい人、やりにくい人の話

何かしら、気の抜けた文章を書きたいなと思っているんだけど、すぐひねり出せるかといったらそうでもないですね。ついこのあいだまで、同人誌用の小説なんて書いていたものだから、雑文を書く脳みそが退化しちゃってえらいことになっています。

外からは見えないけど、実際この文章をひねり出すのも、使っていない回路に電流を流すような感じで調子が出ていないです。小説の書き方と、エッセイや客観的な記事の書き方ってかなり違うんですよね。同じ日本語なんだけどイラストと漫画の違いのような感じで見せ方から構造までまるっきり違うんです。片方で培ったノウハウを応用できることもあるけれど、そんなのごくごくわずか。

さて、糞長ったらしい前置きは置いといて、何を語ろう。

創作をやっていると、一緒に作業をやりやすい人、やりにくい人みたいなのは出て来ますね。
自分は割りと出来ることは、なるべく人に頼らず自分でやっちまおうという派なので、そこまで他人が関与するってのはないのですが。本を作る際には、絵がかけないのでイラストを金払って外注したりってのはあります。今のところ、表紙イラストにはありがたいことに恵まれましてどうにか今まで苦労することなく同人誌を作れています。

自分の場合、作業をやりやすい人って言うのは、イラストだろうが文章だろうが音声だろうが創作に関するスタンスが近い人なんだなって最近思うようになりました。自分なりにピックアップすると

・ストイックに創作に打ち込める。
・資料を大量に読み込んでいる、もしくは、行動に移す前にしっかり勉強する。
・まずは何事も素直に受け入れる。
・締め切りは守るが、手抜きをせず限られた時間で最善を尽くせる。
(文章に関していえば)言葉のリズムを意識している人。

こんな感じで友達として付き合える人と、創作仲間として付き合える人ってのはまた違うのかな、なんて思ったりします。文章関係で組む時は言葉のリズム感が合わないと不協和音みたいになるので、仮に他人と組むときは自分はそこを気をつけるというか意識しています。

割とモノを書いている人って、絶対音感のように必要があれば相手の文体に合わせたりって言うのは出来る人が多いんですが(もちろんどんなに似せても、その人の味は出ちゃうんだけど)、でも時々、文章のリズム感を合わせられない人がいるんですよね。

それも理由はさまざまで――先行作品を殆ど読んでいなくて知識不足がはなはだしい人、目指しているものがアヴァンギャルドすぎてつかみどころがない人、単純に相性が悪い人(影響を受けた作品、バックグラウンドが百八十度違う)――で悪い、悪くないで片付けられないのが悲しいところ。

相手にも自分にも非がないのに相性だけが悪いってのは結構辛いですからね。そういうのが後先何も考えずに他人のふんどしにで相撲を取ろうとする人とかだったりすると更に悲惨なので、近づいてくる人間は時間をかけて見極めましょう。

まあそれでも、創作に関して言えば、自分で何かを作って完成させている。プロフィールがしっかりしている。自分で作ったものを人前にちゃんと晒していれば、大ハズレはないと思いますけどね。まあ、気の合う人って出会った瞬間から仲良くなれる気がするけど。