1989年がもう30年前という事実について

平成が終わるのが24時間を切ってしまっている。その事実だけを書くとすごく恐ろしい気分にさせる。だって、平成始まったのってつい最近じゃんって気がするのだ。
 多分それは自分が昭和62(1987)年生まれってのも関係しているとは思う。流石に昭和から平成への改元の記憶はないんだけど、『生まれは昭和、育ちは平成』という世代で、小学校に入ったのがまだ平成一桁だったのも理由の一つだと思う。
 正直言うと2000年代の中盤辺り(というか、大学生ごろ)から今の2019年に現在に至るまでの感覚は『超最近』って感じがします。10年で大きく変わってはいるんですけど、その変化の流れを明確に追えているという部分からもそう感じちゃうのかもしれないし、特別思い入れのある出来事がないだけかもしれない。

 社会人になってからは、仕事のことをこなすだけで、周囲の変化に疎くなったのもあると思う(昔より改善されたとはいえ、まだ働き方が改善されていると言えるのは大手とか、一部の先進的な企業だけだし)。流石に2000年代初頭のカルチャーは古臭くなってきたとはいえ、中盤―後半あたりだと「何だ、まだ最近じゃん」って気がするのだ。まだスマホはなかったけど。
 でも、それは自分が歳をとったということでもあるのだと思う。自分ももう31であり、家庭を持っている人もいれば、そこそこの地位で思いっきり稼いでいる人もいるし、自分みたいに、一旦仕事を辞めて身の振り方を考えている人もいる。
 もう大学生だって2000代生まれがいるわけで、その世代たちには90年代には生まれていないし、もうピンとこないはずだ。そう思うと、平成も昔になったのだなあ……と、感慨に耽けずにはいられない。
 きっと、過去の世代がそうだったように自分たちもそうやって、ゆっくりと歳を重ねていくんだろう。何はともあれ、令和の時代もとてもいい時代になることをささやかながら願っている。