WEBやブロマガでの小説の見せ方について考えた。

WEBとかブロマガで小説を読んでると、心理的にどうしても読みづらいと思ってしまいます。それはなぜなのか? それを考えていくうちに思ったのは、ダラダラと、テキストを流し込んだだけで版面やらページを意識する。ってのが無い様に思えました。WEB上の縦組みの作品であってもです。
 WEBコミックに関してははモロに紙のコミックの影響かにあるように思えます。インターネットで読める作品は多少変化はありますけど、韓国にあるようなウェブトーゥンと呼ばれるタイプの、あまりページを意識せず巻物のようにつらつらとコマを続けていく作品というのはまだ日本ではほとんど見当たらないように思えます。
 平均的な日本人の感覚だと、やっぱりまだ、紙のページの意識が強いんじゃないでしょうか? やっぱり、まとまったテキストとなると、紙のページ感覚の様なものが必要になる気がします。テキストエディターの設定でも、実際の設定ではA4やB5で書いているはずですし。

 だから画像ファイルでも何でも、紙のページを画像化したようなものを張り付けたものを使って見せるのもあるんじゃないだろうか? コピペされたくない人はこれで、コピペも防げるぞ!

 ためしにWEB上で本のページデザインをそのままを載せたらどうなるか、過去に自分が作った私の同人小説『守護者たち』(2011)をつかって、小説を紙のページのように表示したらどうなるかやってみようと思います。



れは表紙と裏表紙。表紙のイラストは友人のあちゅみ杏仁さん(あちゅみ帝國)に書いてもらったものです。
 正直、昔の作品何で技術的にも拙くて、今からでも書き直したいくらいの作品ですが、まあこれも自分の歴史ですからね、締め切りに追われて、最後の方がスカスカになってしまったのもいい思い出……。

この作品は、魔法少女の使い魔を主人公に主人公にして、魔法少女を守るという行為に対し苦悩するという事を書いたハードボイルド作品で、在庫はまだありますので。イベントなどで、MOZA MOZAのスペースに来たときはぜひお手に取ってみてください

それでは本題です。試しに、InDesignで組んだ本文をJpeg化したものを10ページほど張り付けてみます。多分、パッと見レベルだと。ただブロマカにテキストを流し込んだ作品よりも読みやすい気がするんですが、どうでしょうか? ただ背景が白いから、画像ファイルが埋もれちゃう気もしますが、例の提示なので気にしない!




























 紙と比べちゃうと微妙な感じもしますが、ただ、考えなしにテキストを流し込むよりは読みやすいんじゃないでしょうか? 異論反論はあると思いますが、小説の見せ方という点で、紙のページを意識する小説があってもいいんじゃないかって思うんです。
 精読となるとまだ別の問題があるかもしれませんが、読者の引き寄せにはなるかもしれないと思います。ただテキストを晒すのではなく、テキストをページのように組んで見せるっていう手段も面白いのではないかな。
 読んでもらうには、自分が読者だったらどうするだろうという事を考えたらいい。書くだけで満足するだけでなく、作品を作るなら見せることも考えるべきかな?