disり合いと文化格差?

最近の口論、炎上、disり合いって、なんか自分と違う文化の無理解から来ている気がする。一昔前は対立と言えば世代間対立だったんだけれど、最近は自分の所属している文化圏(ニコ動、2ch、ボカロ、アニメ、SF、ミステリ、同人、一般人、ヤンキー、DQN、オタクetc...)と違う文化圏でのdisって感じで、ある一面では正しいけど、別の視点から見たら不可解で理不尽。つまり前提が違うわけだから解り合う訳が無い……。

昔は世代間ギャップとかだったのが、最近だと自分の所属する文化の教養や素養と別の文化の素養、前提知識(基礎知識)の違いから来ている気がするんだよね。つまりその文化圏が持っている文化知識と、別の文化圏が持っている文化知識に差があって(優劣ではなくて、重要視される知識が違う)、共通理解に持って生きようがない状態に見える。

こないだのホリエモンの声優についての炎上騒ぎだって、単純化すれば声優を生み出す観点からの専門学校の問題と、声優側の技術論という認識のズレから来ているわけだし。
 ホリエモンの場合、アニメを成立させるために必要最低限のパフォーマンスを経済的に、効率的で合理的に生み出そうとする考えであり、別に考えとしては問題ない。求めているのは工業製品的な声優なわけで。批判している側は、役者として、技術の粋を極めた芸術としての視点からの批判に思える。言い換えればファミレスと高級レストランでは必要とされる素材が違うわけで、今回は『前提条件の共有が出来ていなかったね』というのが自分の感想だ。

でも、両方の意見にあるのは、声優が搾取されず幸せになって欲しいという気持ち。困っている人を助けようという心遣いは共通しているようだ。世の中、沢山の理不尽がまかり通っているけど、是正できるものは直した方がいいよね。