『犬とハサミは使いよう』一巻を読んだ

犬とハサミは使いよう』アニメが割とおもしろかったんで、原作読もうと本屋に行こうと考えたのだが、ファミ通文庫ということで、kindleで売ってるか調べたら売っていたので、 \224(64%OFF) で購入。一巻だけセールしているようだ。全巻セールだったら、多分買うつもりなかったのに全部ポチってしまっただろう。
 出版社さんが金のない僕たちに無駄遣いさせないための心配りが有難い。
 最近はラノベに手を付けていなかったので、どんな感じの文章か試しに読んでみた。

読んでみた感想:面白い。章末に入る用語集がそこはかとなくウザいが、作品自体は嫌いじゃない。キャラクターも魅力的だし、ストーリも引っ張る力がある。文章は可もなく不可もなく特別上手いわけでもない。ただ、これは『売れる』タイプの作品だと思った。ただ、内容はともかくパロネタやギャグが結構入っているので、作品としての賞味期限は短い。多分再読には耐えられないタイプ。売れ方も、まんべんなく売れるっていうタイプではなく、初動で稼ぐタイプかな。何年も読み継がれる作品ではないだろう。アニメが終わってからが心配。

まだ、個性あるラノベはちゃんと売られているようで安心した。設定は多少ぶっ飛んでるけど、量産型の萌え作品みたいなクドさとウザさは感じなかった。作品の読者の年齢層は最近のラノベにしては少し高めか?

いい意味で一気に読んで読書の快感を味わう、昔ながらのラノベでございました。

ついでに、これ読んで思ったのは『売れる』『面白い』『玄人受け』『頑丈な物語』『上手な文章』はやっぱり違うんだなと再確認した。