筆記具の話

筆記具が好きだ。仕事でもよく使うし、趣味でも使う。一日に一度は絶対触っている。基本ものを書くときは自分のノートPCなのだが、長時間画面を見るのは酷だし、イライラしてくる。睡眠時間が少ない時はなおさらだ。

時々、活字を見たくない日だってある。気分が落ち込んでいたり、疲れたり、憂鬱だったり、ピリピリしてるとその傾向は高まる。文庫本の重みさえいやになる日でも、ペンと筆記具は手放すことはない、無くてもチラシの裏や、本屋でもらったカバー裏に書き込めばいい。

基本的によく使う筆記具はボールペン、万年筆である。仕事ではチョークも使う。時々それに筆と墨、タイプライターである。どれも電源いらずで広いスペースと紙があればどうにかなるからいい。難点と言えば漢字を書いたりするのにてこずる、ストレスがたまるという事だろうか。

個人的には、友人が海外旅行に行った際は、現地の新聞やパンフレットを希望するくらいの文字オタクなので、活字やらフォントはうっとりとするくらい長時間眺めていられるのだが、書くとなると思考スピードが早すぎて、指が対応できなくなる。ひらがなや略字では、しっくりこない。

だから長い文章書くときはPCの変換機能が無くてはならない。だが、自分はPCは長時間見つめられないのだ。だから、紙とペンを走らせる。集中してしまえば心地よい。鉛筆と消しゴムはここ数年使ったことが無い、書くときの引っ掛かりと、消しゴムで消す行為が嫌いなのだ。

個人的にボールペンで愛用しているのはSARASAの1.0mmとClip-onの4色ボールペンである。安いのに書き心地が異常。海外製の安物と比べたりすると劇的に違う。なのに100円、200円位で購入できる。恐ろしい。

万年筆はLAMY ステュディオを愛用している、以前はLAMYのプラスチックボディの3000円くらいだったのだが、12,000円のこっちに変えたら書き味の違う事、違う事。筆のはこびがサラサラして、きもちいい。お値段的にもっと上のクオリティはまた書き味違うのだろうか?

でも悲しいことに最後に戻ってしまうのはPCなのである。漢字変換はそれだけ偉大な所業である。個人的にいえばもう少し、旧字や異体字の書体がフォントに増えてほしい所だが。でも、筆記具も大好きなのだ。