同人をやる上で必要な七つの能力

コミケ合わせの同人サークルの皆さんは、そろそろ原稿も佳境に入って本腰を入れている所でしょうか？

私自身はコミケ当選しましたが、コミティア・文フリ合わせで新刊を作ったので、コミケ合わせの本はない予定なので、ひとまずお先に入稿です。

ということで、今回は自分なりに考える『同人をやる上で必要な七つの能力』です。とりあえず、自分なりにリストにまとめてみました。上から順に大切な順番です。

1）原稿を完成させる力（これがないと元も子もない）
2）資金力（最重要。別名：予算）
3）コミュ・交渉力（アンソロやったり絵師と組むときには特に）
4）計画管理・実行力
5）企画力
6）完成させる為の体力と精神力
7）（以上の要素が既にある事前提で）才能

独断と偏見も入り混じりつつ自戒も込めて書きましたが、文面を見ると「うぎゃあ！」と断末魔の叫び上げたくなりますね。

基本的に何よりも必要なのは原稿を完成させる力であって、これさえ持っていれば後は力技でどうにかなるような気がします。絶望とハイテンション入り混じるメンタルの中で書いて書いて書きまくって、形にしろ。理論やご高説は後でも垂れ流せますから。

だから同人屋は本作れ、字書きは小説を書け、マンガ家はマンガ描け。イラストレーターはイラスト描け。話はそれから。

コミュ力・交渉力というのは、頭空っぽにしてウェーイ楽しくとやる能力じゃないです。誤解無いように、イメージや進捗、スケジュール、お金関係、その他トラブルが起こっても被害を最小限に食い止められる能力のことだからな！　結果的にそれが計画管理になる。

アンソロとかの主催だと、そこが上手くいかなくなると、入稿三時間前とかに未校正、未編集の原稿が来たり、電話口から謎の号泣が聞こえて来たり、人が音信不通になったり、挙句の果てには行方不明になったりします。スケジュールもクソもありません。

企画力は、原稿作れている時点でありますので大丈夫。書きたいものがあればOK！　ないなら創作意欲が出るまで待ちましょう。

体力をつけておいて損はありません。体力があると持ちこたえられる場合があるからです。でも最後はメンタル勝負。心折れたら負け。

才能が一番最後なのは、完成することが出来ない限り才能なんか役立たないからです。いくら絶世の美女や美男子だって引き籠ってたらその美貌も意味がないのと同じ。１～６さえ押さえておけば本やゲームと言った創作物は作り上げることが出来ます。才能はそれを際立たせるスパイスであって、本質ではないのよ。ここに、パッとしなかったけど着実に力をつけた人が下剋上のように活躍できる事が出来るのはこの点にあるんじゃないでしょうか？

絵でも文字でもDTPの知識はアナログ描きでない限り必須（ここらはフォトショやらインデザやら何やらでちゃんと入稿用の原稿作っていれば嫌でもつく）。一人で編集作業が出来るようにしておくといい。小説書く人なら文字の組み方とかタイポグラフィーの知識があると尚良し。それに加えイベントでの頒布ノウハウというのもあります。この点に関してジャンルによって千差万別なので各自で実戦経験を積んでくださいとしか……（俺もノウハウ欲しい！）。

最初は失敗すること前提で、とりあえずやってみる。初期投資は幾らかかかるけど、一度でも本を作ることが出来れば、あとはどうにかなっちゃうモンです。

一番大事なのことは、自分の本当に作りたいものを作ってください。何でもそうだけど、人のものを猿真似してるうちはどうにもならないよ。自分にしかできないと思えるものを作れるようにならないと。替わりのきかない能力や個性になれたら、ある程度のレベルまではいける。その後は運と努力。

好きなことした結果、働けるとか、仕事を手に入れるってのはボーナスの様なものだから、いいものが出来たからと言って期待はしないように。トントン拍子でプロへの階段を登っちゃう人もいますが、ごく少数の例外ですので憧れないようにしましょう。それなら新人賞狙った方がいいです多分。

ということで上の事がちゃんとできていれば。なんとかなるよ。大丈夫！　自分を信じて。



ということで最後は露骨な宣伝です。赤字になるにしても、マシな結果になって欲しいので。どれだけ効果あるかわからないけど、利用できるものは利用しないと。やらないよりはやる方がいい。

【宣伝】
10/23 COMITIA 110　スペースNo. ね14a
10/24 第十九回文学フリマ　ブースNo. ウ-27

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・A5サイズ 二段組　92ページ（表紙込み）
　収録：第一話-五話＋あとがき
　頒価：600円（予定）
　表紙イラスト：阿野 史


本屋じゃ買えない面白さ！　仮面をつけたスーパーヒーロー!!
同人小説を読んだ事のないあなたでも短編だから大丈夫!!!