若者文化としてのクリスマスの終焉

個人的な肌感覚なのだが、最近、世間的に何というか昔ほどクリスマスというものが特別なイベントではなくなってきたんじゃないかなと思う。いまだに、街に出ればクリスマスソングや、雪だるま、サンタクロースの飾りつけはあるけど、だから何? って感じがしなくもない。

子供・家族文化としてクリスマスは健在だけど、若者向け文化としてのクリスマスはもはや風前の灯って奴じゃないだろうか。まあ、小売店がクリスマス商戦やるくらいには市場は残っているんだろうけど……。

あのバブルの、キメキメ感とか、人生の大勝負を賭ける様な感じは無くなったように思う。あの必死になる感覚というのはいつの間にか失われてしまった気がする。

それでも、日本のクリスマスはいまだにバブルを引きずっている感覚が残っていて逆に化石的な素晴らしさがあると思うんだ。ナウでヤングでトレンディ。一昔前の若者文化をその日だけ追体験できるなんて素晴らしいじゃないか!

なんてったって、ネット上でも非モテの攻撃的な言動さえ一昔前のもので、今ではちょっとおマヌケなネタ的な扱いになっている位、クリスマスに対する空気というのは変わってしまっているんだと思う。

だって、必死になっている奴を指さして「お前、メディアに流されて未だにクリスマスに必死になってるの!? 自分て物は無いの? プギャー」とか普通に言えるようになっただけでも相当の変化だと思う。

とはいえ、リア充文化圏にいる人たちは楽しめるイベントの一つだろうし。カップルの人にとっては特別な日には変わりない。外に遊びに行ったり食事したり、プレゼントもらったり満喫したりしている人もいるし、否定するものでもないしね。

でもカップルなら何でもない普通の日に、二人しかわからないような秘密の特別な日を作って、二人だけの世界を作って楽しむ方が素敵だと思うんだけどね。出来合いの特別な日を外から与えられるよりも、そっちの方が特別感あるじゃん。ねぇ?