読書の話

電車の中で本を読むって割と好きです。自分は暇つぶしにゲームとかの類は一切やらない人間なので、どうしても読書になってしまいます。何というか、電車の中ってリラックスできるというか、集中できる気がしません? 自分だけかなぁ……。

さすがに電車内ではハードカバーを読む気にはなれないけど(表紙の芯紙のチップボール紙が硬いし、重い。地券紙使った上製本薄紙仕上げ、仮フランス装とかはイケるけどね)読む本もエンターテイメントや、軽い読み物が中心で文庫、ソフトカバーの類が多いです。

自分の場合は電車の読書は暇つぶしの側面が強いので、一回よんだらオシマイとでも言う様にページが外れたり、紙がくしゃくしゃになっちゃうような本があればいいんだけど、そう上手くは生きませんね。雑誌じゃ物足りないし……。アメリカン・コミックみたいにハーフタブロイドのサイズで新聞用紙に小説やらエッセイやらをまとめたような本があればいいんだけどね。

100円くらいで買える読み捨ての本ってあってもいいんだけどな、文庫本は洗練されすぎているんですよね。適当に行きの駅で手に取って、目的地の駅のごみ箱に捨てられるような奴。中身は雑多で、売れない新人の本から旬を過ぎた一昔前のライトノベルや小説、エッセイの類でいいんだけどさ。

読書って個人的行為ですから、好みがかなり別れたり、読書のバックグラウンドが違うだけで共感されなかったりするので、案外孤独な趣味な気がします。読書スタイルに関しても同じで、個人的な生活環境に左右されちゃうんですよね。だから、好みは近いけど重要視する部分が違うとかは良くある話です。だから、尚更、ピンポイントで読書傾向や好みが近かったりすると運命感じちゃいますね。私個人としては翻訳小説読みなので、翻訳小説ばっか読んでいる人に不思議な共感を覚えます。学生時代は日本文学に強い大学だったから、あまり翻訳小説読みに出会えなかったんだよね。