小説を書くのは結構辛い。

そろそろ、また同人誌を作るために小説を書く準備をしようと思っているんだけど、重い腰が上がらないというか筆が進まないというか……。まあ、いつものことです。自分は楽しく小説を書くというよりは、「はぁ、面倒くさいな……」とブツブツ言いながら、とりあえず書くのである。書いているうちに面白くなったり、よくわからない気分になったり、非常に面倒くさい。書くことは結構辛い。

「辛いのになんで書くのか?」と言われても、「だって書かないとやってられないんだもん。」としか言いようがない。だって、なにもしないでいるとウズウズしちゃって、落ち着かない。本とか映画とか見ていると、「あ、こういう話おもしろいかも……」とかが先に立ってしまうのだ。そうしているうちに、この書体で本文組みたいな。とか表紙のレイアウトはこんな感じにしたいなと思っているうちに、段取りを組んでしまう。

昔はいきあたりばったりだったのだが、最近はある程度段取りを組む。仕事しているし、休みと入稿締め切りの都合を考えて、余裕を持って入稿できるようにという考えのもと進めている。いくらFTPでオンライン入稿ができるからといっても、自分はデータ入稿ではあるのだけど未だ印刷所に直接入稿派なのだ。データ入稿だと締め切りギリギリまで伸ばしそうだし、入校日決めておけば、原稿ができていたとしても、脳みそをクールダウンできる。クールダウンしたあとで原稿をチェックすれば、気付かなかった凡ミスを防げる(それでも零れ落ちる誤字脱字等があるのが悲しいところ)。

それでも、他の人と比べたら圧倒的に根を詰めない方だと思う。原稿をするのは夜の八時過ぎから十一時前後までで、中途半端でも眠くなったら筆を止める。一行しか書けなくても同じだ。自分は遅くても十二時にはベッドに入る主義なのだ。締め切り間近は無茶するときもあるけど、基本コツコツとやっていく。焦って、ガムシャラにやろうとすると色々なものが空回りするのだ。自分のスタイルには合っていなかったので、今では完全なマイペースである。

それと何もせずギリギリになるまでやらずヒイヒイするのも勘弁願いたい。昔それでひどい目にあってから、もう、そういうことはしまいと心に決めたのだ。絵師さんに表紙をお願いするときも、こっちが段取りをきめた締め切りから、印刷所の締め切りを計算したり、印刷所のサイトで締切日のめどをつけて、ギリギリに仕上げて来る野郎は勘弁願いたい(こっちが絵師さんに惚れ込んだ場合は話が別だが)。そんなことを思いながら、時間を見つけては小説を書くのである。

なんでこんなことを書いているのか、というと小説を書くのが面倒くさいからである。書きたい話はいくつかあるのだが、それをひとつの作品にするまでには、いくつかのプロセスをくぐり抜ける必要がある。書きたいけど、まだ何も浮かばない。そして、また、難儀な日々が始まるのだ。