香辛料と食べ物の好みの話

最近、何故か香辛料の強い料理を避けるようになった。もちろん人付き合いや何やらで、そういった料理をいただくときは食べるんだけど、自分から好き好んで食べたいとは思わないのだ。特に唐辛子系がダメである。なんか辛いモノを食べると調子が悪くなる。少量なら大丈夫だけど。

昔、といっても五年、十年くらい前だがその頃はどちらかと言うと刺激物系のパンチがある料理は好きだった、でも近年どうもそういった類の料理に好き好んで手を付けなくなった。カレーでさえ、お子ちゃま向けの甘口なら食べてやるかレベルである。

なぜだかわからないが、強い香辛料は匂いをかぐだけで満足してしまう。外国人相手の仕事柄、香辛料の匂いにうんざりしているのかもしれない。彼らが学校に持ってくる食事もスパイシーだし、そういったものを食べるお国柄の人の体臭もすごくスパイシーでなのだ。

そういえば、昔に比べ濃い味のものも食べなくなった。脂の多い肉もそれほど食べたくない。それに量も食えなくなった。とはいっても、一、二ヶ月に一回ぐらいは容赦の無い、ジューシーな肉やボリューミーなアメリカンっぽい食べ物も食べたくなる。でも、野菜を定量取れないと精神的、肉体的になんか苦しい。そういえば中華料理もご無沙汰だ。自分自身あまり外食をしないというのもあるけれど。

この時期になると、もっぱら冷たいざるそばが食べたくなる。豪盛に天ざるにして、大根おろしを入れて、天ぷらと一緒に味わうのもいい。あとは御飯もの。丼でもお寿司でも、そういったものがいい。あとは、野菜中心の料理とかがあるとなんだか落ち着く気がする。

自分で書いていてなんだが、それは単純に歳を取ったせいで、消化能力が落ちて体がハイカロリーなものを求めないだけじゃねえか。とはいっても、なんか食べ物の好みが変わってくると自分の生命力が落ちている気がしてなんだか怖くなる。いやですねえ、まったく。