荷物の話

個人的なジンクスと言うかなんというか、自分の周囲だけかもしれないけど、極端に荷物の多い人(旅行用の大きめのリュックやカバンをパンパンにするレベル)は、融通がきかなかったり、仕事とかができない人が多い。もちろん個人差や例外はあるんだけど、傾向として。

インプット時は逆に荷物や資料をヤバいくらい貯めこむ人は逆にできる人だと思うんだけど、逆にアウトプット時に置いても、大量の資料や荷物を持ってくる人は高確率で段取りが悪かったり、説明下手だったり、考えがまとまってなかったり、変な執着をしていたり、本筋とは別のところにリソースを割いている気がする。程度問題ではあるんだけど。

自分もオタクなので、『オタクな荷物あるある』で必要ないのに、もしかしたらどこかで必要になるかもしれないとか思って、色々バッグに突っ込んじゃう傾向があったんだけど、最近は現地調達でどうにかしてるので、行きだけはカバンの中身はぺったんこにしている。

自分も同人イベントなんかでキャリーカートに余分に在庫詰め込んで、そのくせ売れなくて悲惨な目にあったり、その傾向がないわけじゃないので気をつけているんだけど、やってしまうこともないわけではない。翌日の体力考えると、オタクのカバンには夢を突っ込んでナンボとも言ってられなくなってきた。

人前の発表、プレゼン、授業、説明、表現……etc.の時は絶対的に荷物が少ない方がいいのは経験上確かだ。大量の荷物や資料というのは、結果的に余計な方向に気が向いてしまうことになって要点が絞れない。大切なのは、限られたスペースでどれだけ簡潔にまとめられるかというのが様々な物事に対して評価される部分なのだと思う。

今思えば、学生の頃頭もよくて、何でもできるタイプのリア充たちのカバンがジャストサイズかそれ以下でぺったんこだったのは、何もしていないからじゃなくて、必要な取捨選択が出来ていたんだろうなと、今更思ったりする。リア充たちはこちらが思う以上に意識て無意識ていてあれ最適な身の処し方をする。

旅行なんかでも、色々なものを詰め込んでいる人より、必要最低限のレベルで手ぶらに近いくらいなんにも持っていかない人のほうが楽しく旅ができると思う(人気のない奥地にいかない限りコンビニくらいあるしね)。

どちらかと言うと、周到な準備をするよりも、足りなくなったり、不足していても今あるものや身近なもので代用して臨機応変にリカバーする能力のほうが、現代社会を生き抜くのに大切なのかもしれない。

ここ数年、仕事柄かも知れないが、スケジュールやら進度表やらを見ながら先を読んで色々な段取りをするようになると、情報を集めてから、思い切り良く、不要なものを全部捨てて必要な物だけを抽出する方が早いと思うようになった。大半のことは必要なはずのものを捨てても、後で、必要な物をどこからか拾ってくればどうにかなる。

程度問題ではあるけど、自分は持ち運ぶべき荷物は少ないほうがいいと考えている。

自分で言うのもなんですが、どうしてオタクってカバンに荷物を詰め込んじゃうんでしょうね?